働いていた会社が倒産する、という経験をしたことがある。
前々から経営状態が芳しくないのは知っていたが、
最期の日は、唐突にやってきたような気がする。
会社都合、しかも倒産という最悪に近い形での失職だったので、
失業保険は満額、しかも即給付されたのだが、
計画的に求職活動を行っていたわけではない状態で、
急に職を失う、というのは、やはり心にくるものがあった。
昨日まで働いていたのに、いきなり無職になるわけだから、
戸惑うし、何というか喪失感がハンパなかった。
ただ、先に書いた失業保険の給付以外にも、
倒産したことが逆に良かった、と思えるところはあった。
それは、その会社で働いていた全員が一斉に職を失ったので、
仲が良かった人たちと励ましあいながら、
就職活動をすることができた、という部分だ。
これはなかなかに大きい。
自分一人だけだと、どこか孤独さを感じていて、
余計に参っていただろうけど、みんなと一緒に再就職に向けて頑張れる、
それがどれだけ心の支えになったかは、想像に難くないだろう。
とはいえ、次にまた倒産して転職活動するほうがいいか、というと、
もう金輪際ごめんではあるのだが。
貴重な人生経験ができた、というぐらいのものだ。